腰椎椎間板ヘルニアの症状
腰椎椎間板ヘルニアの症状としては、腰部痛・臀部痛(お尻)・太ももからスネ、足の指などに痛みやしびれを引き起こします。
また、症状がひどくなると下肢に力が入りにくくなるなど、日常生活にも支障が出てきます。
以下の症状がある場合、ヘルニアの可能性が高くなります。(※症状を確定するものではありません)
☑腰や背中に激しい痛み・痺れを感じる
☑腰が前に曲がりにくい
☑腰を曲げると、太ももやふくらはぎに痺れるような痛みが走る
☑片方の足だけに痺れるような痛みがある
☑腰が痛くて歩くとつらい
☑尿が出にくくなったり、便秘がちになっている
☑すぐに足首を捻挫してしまう
☑つまずきやすい
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腰椎椎間板ヘルニアの診断・検査
椎間板ヘルニアの診断には、CT(コンピュータ断層撮影法)、脊髄造影検査、椎間板造影、神経根造影、MRIといった検査がありますが、その中でも最も適しているのはMRIによる検査です。MRIとは、人体に電磁波を当てて断層撮影をする方法です。
病院に行くと、レントゲン写真を撮って「骨と骨のすき間が狭いから、ここがヘルニアです」と言われることも多いようですが、そもそもヘルニアはレントゲンでは見ることができません。ヘルニアは軟骨(軟部組織)ですので、レントゲン写真には映りません。
椎間板は年齢とともに水分が抜けて縮小し、骨と骨の隙間が狭くなってきます。そのため椎間板ヘルニアではない人でも、ヘルニアが発症しているように映ったりします。ですから、椎間板ヘルニアをレントゲン写真だけで診断することは不可能なのです。
MRIでヘルニアが確認でき、更にヘルニアの位置と痛みやしびれが出ている場所が一致してはじめてヘルニアであると診断できます。
腰椎椎間板ヘルニアの予防
ヘルニアは日常の何気ない姿勢や動作によって引き起こされます。腰に負担をかける行動を避けることによって、椎間板ヘルニアの発症を防ぐことができます。ストレッチをしたり、筋力を強化したり、体重の増加を避けることも大切です。
以下を参考にして、普段から腰に負担をかけない生活習慣を心がけてください。
<日常生活における椎間板ヘルニアの予防策>
・長時間にわたって同じ姿勢を取り続けないように気をつける
・仕事や家事をするときは、適度に休憩し、体をほぐす
・床に座るときは、腰に負担がかかるあぐらは避ける
・掃除機をかけるときなど、前屈みの姿勢は避け、上半身を起こした状態で行う
・背筋や腹筋を鍛える運動をする
・体重が増えすぎないように食生活に気を配る
治療において重要な3Point
腰部に負担がかかる原因の1つとして、姿勢の影響があります。重心が前方にずれることで身体が前のめりになり、それをかばうことで腰部に負担をかけます。重心をズレす要因の1つに足関節のズレがあります。腰部だけを施術するのではなく、身体の土台から整えていくことで負担のない生活を目指すことができます。