このようなことでお悩みではないですか?
変形性膝関節症とは?
高齢者の関節痛の中で最も多い疾患です。
膝に負担をかけ続けた結果、膝関節の軟骨がすり減り、膝関節の上(大腿骨)と下(脛骨)の間のすき間が狭まって骨と骨がぶつかるように内側に変形していったものです。
主に、ひざの痛みや運動痛、膝に水がたまるなどの症状が出ることが多いようです。
最初は膝の関節のこわばる感じや、正座を続けたあとの立ち上がり時の痛み、歩きはじめの痛みを訴えます。
いったん歩き始めると痛みは減りますが、長時間歩き続けるとだんだん痛みが増してきます。ほとんどの方は膝の内側に痛みがでますが、ひざのお皿の周りや、膝の裏に痛みがでる事もあります。
悪化すると、歩く時や特に階段の昇降時に痛みが増します。また、膝を屈伸することが難しくなってきます。
痛みを放置したままにしておくと、悪い側をかばって歩いているうちに、反対の膝もだんだん変形していくことが多いです。
変形性膝関節症になりやすい人の特徴は?
①高齢の方 クリック
変形性膝関節症の原因の一つに加齢による筋力の低下が挙げられます。
年齢とともに筋力が低下するため、体重を支える膝の周りの筋肉が衰えてしまい、膝への負担が繰り返されることで変形性膝関節症になりやすいと考えられています。
そのため、高齢の方は日頃から膝の違和感などに気を付ける必要があります。
②女性の方 クリック
体重や筋肉量、女性ホルモンなどの要因から女性の罹患者が多い病気として知られています。
罹患者数は男性860万人、女性1670万人と推定されており、女性の罹患者数は男性の約2倍と言われています。
軟骨の生成に関わる女性ホルモンの一種、エストロゲンが閉経とともに減少することで、膝の軟骨がすり減りやすくなることも変形性膝関節症になる原因と考えられています。
③肥満の方 クリック
肥満傾向の方は変形性膝関節症になりやすい傾向にあります。
膝は体重を支える役割を担っています。膝にかかる負荷は階段を昇る時で体重の6〜7倍にもなると言われています。
そのため、体重が重いと膝の関節の負担も大きくなります。
④運動習慣がない方 クリック
運動習慣がないと膝の周りの筋肉が衰えやすく膝関節の安定性はますます悪くなっていきます。
ウォーキングや水中歩行など軽度な運動を継続する習慣を身につけることをお勧めします。
⑤偏平足や外反母趾気味の方 クリック
変形性膝関節症は、半月板のすり減りによる変形などのほかに足部のアライメント異常(関節のズレ)が起きています。
この足部が歪んだ状態での歩行は、膝関節に強いメカニカルストレスを与え関節の変形を助長させてしまいます。
変形性膝関節症の痛みを軽減させるためには、インソールによる足部アライメントの矯正は必須といえるでしょう。